ミャンマー移民の生活と教育 2022年調査報告2

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2021年10月 
 バンコク西部バンクンティエン区 (https://goo.gl/maps/p1i3fBp2igQSP7SB7)で活動するNGO:FRY(Foundation for Rural Youth)に委託して、同区に住むミャンマー人家族にアンケート調査を実施した。
 同区は縫製、魚加工など小規模工場があり多くのミャンマー人家族が生活しているコミュニティである。コロナ禍のため直接、親と面談することが不可能なため、FRYスタッフが電話を使い質問に回答する方法をとった。

【写真】FRYのタイ語教室で学ぶミャンマー移民たち

 30人の小学校1年(NGOが運営する学習センターや近隣小学校に通う子供)の父親や母親に調査実施。主な回答結果は次のようであった。

 1.親の教育歴は低い。教育歴なし、教育歴4年以下が全体の50%。

 2.職業は日雇い(ラップチャン)が最も多い26人

 3.平均月収は9400バーツ

 4.「子どもの宿題を見るのは誰か」については、父親14人、母親6人、きょうだい1人。

 5.「学習塾」については30家族だれも通っていない。その他の習い事も行っていない。

 6.「寺院にときどき行く」という回答が7人あり、寺院で何かの勉強を教えてもらっていると推測さ  れる。

 7.「進学希望」については、大学まで15名(50%)、分からない10名(33%)、中学まで2名、高校まで3名。大学進学希望が最も多いが、「分からない」という回答も33%あり、将来への不安定さや見通しのなさが推察される。

 8.「子供とテレビを見たり、ゲームをしたりするのに1日何時間費やしますか」では、平均1.6時間だった。

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このサイトでは私が今まで行ってきた日本と海外(主にタイ)でのボランタリー活動についての研究・調査の紹介をしています。タイをフィールドとした教育調査は約30年になりました。

This website introduces my research and studies on voluntary activities I have conducted in Japan and abroad, mainly in Thailand. I have been conducting educational research in Thailand for about 30 years.